東京ヒロリンの ひとくち、食べてみ!

 おいしい記憶は、毎日の気持ちの記録。オレさまレシピもご紹介。
 

ソウル・フード・ソウル その5:お祝いのお餅

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景福宮と昌徳宮の間に位置する北村(ポクチョン)は伝統的な韓国の街並みを残しつつ、おしゃれなカフェやアートギャラリー、最新ファッションや雑貨店などが集まっていて、東京で例えるならば代官山みたいなオシャレ文化発信エリアです。

大通りから細い路地に入り、急な階段を登って行くと住宅地になるのですが、陶芸展のポストカードを飾っている小さな店を見つけました。「見せてもらっていいですか?」と日本語で話しかけると、「どうぞどうぞ。今日がオープンなんです」ときれいな日本語でマダムが招き入れてくれました。実は陶器屋さんではなくて、柿渋染めの布を使った服や小物を売るギャラリーショップで、マダムのお姉さんが染めた布なんだそうです。

僕が訪れたタイミングは、お友達が集まってオープニングのお茶会が始まるところで、ちょうどお祝いのお餅が振舞われる瞬間でした。マダムとお姉さんがぜひにと薦めてくれて、お祝いの席のご相伴に預かることになったんです。マダムは京都で勉強していたこともあるそうで、日本語はもちろん堪能で、日本の陶器にも詳しく、いろいろ楽しいお話しを聞かせてもらいました。

で、本題のこのお餅。ツートーンカラーの手毬の形をしているのはヨモギを使っていて、中にはちみつと胡麻のシロップが隠れています。むにゅっとした食感をのお餅を噛むと、中から甘いシロップが出てきて、ヨモギの爽やかな香りと合わさってもう美味しいのなんの。白い方のお餅の中には、甘くない小豆の餡が入っています。小豆はちょっと固めで、ポロポロしたドライな餡です。甘いお菓子が苦手な人にも大丈夫ですね。いままでにも韓国のお餅は食べたことはありましたが、この洗練度はベスト。見た目にも美しく味も繊細。まさに棚からぼたもちをいただきました。

韓国の伝統菓子って甘みを抑えた素材の味を楽しむものがたくさんあるようです。今回はあんまり食べられませんでしたが、食事だけでなく、お菓子にも、韓方(『漢方』の韓国版)の思想が今も色濃く反映されているんだと思います。


お餅を盛った器もすてきだったので、どこで買ったのか聞いてみたら日本でした。韓国のお餅と日本の陶器の組み合わせはとても自然で、美しい調和がありました。

国対国の話題になると緊張が伴うことも少なくない韓国と日本ですが、個人と個人、文化と文化の関係においては、すごく近いものを共有しているんだなと感じます。


丘の上の住宅地から北村を見下ろすと、斜面に立ち並ぶ家の庭で、おばあさんがフキの下ごしらえをしていました。首都ソウルの街角なのに、日本の原風景を見たような懐かしい気持ちになりました。


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ショップカードをもらってくるのを忘れちゃったのでお店の名前はわかりません・・・。でもマダムのお名前は「陳さん」のはずです。トタン屋根の上に丸い看板で『陳』と書いてあるのが目印です。もちろんお餅はこの日だけのスペシャルですが、韓国伝統の麻布と柿渋染めがすてきですよ。後日、この陳さんが『知り合いの知り合いの友達』だと判明したのにはビックリ!「日本人がオープニングの日にやってきて、お餅食べてったのよ」って『知り合いの知り合い』に話したというエピソードが、まわりまわって僕の耳にも伝わってきました。世界はやっぱり狭いです。陳さん、おいしいお餅をごちそうさまでした。


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Genre : 旅行 韓国旅行
 
 
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